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戦地で命を守る法の普及を!「第3回 国際人道法(IHL)集中講座」開催

2013.09.20

 9月16日(月)~20日(金)の5日間、大阪大学豊中キャンパスにて「第3回 国際人道法(International Humanitarian Law:IHL)集中講座」が開催されました。本講座は、IHLを短期で集中的に学ぶことができる日本唯一のもので、大阪大学大学院、神戸大学大学院及び同志社大学大学院が主催し、日本赤十字社が後援しています。今年度からは、日本語コースと英語コースが併設され、当日は、各大学院の学生のみならず、国際支援団体や赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross:ICRC)の職員、さらに東アジア各国赤十字社連携の上、中国・台湾などからも受講生が参加し、最終的にはIHLに関心のある50名が受講しました。
 IHLを専門とする大学教授等が講師を務める中、大阪赤十字病院 中出国際医療救援部長が「現場における国際人道法と医療職の実際-赤十字標章は医療職を守れるか-」をテーマに講義を行いました。インドネシアやウガンダなどへの派遣経験を持つ中出部長から、戦地で治療にあたる医療職が標的となっている現状(health care in danger)が伝えられました。
(写真右:講義をする中出部長)
 

 中出部長の「フィールドにおいて、なぜ医療がターゲットになるのか」との問いかけに、ほとんどの受講者が戦地に赴いた経験がない中、想像力を膨らませて発言します。
 その後、「医療を守るために何をすべきか」をテーマにグループワークを行い、それぞれのグループの意見を発表しました。その中では、「IHLを守ることで得られるメリットを強調できないか」「武器を持ったセキリュティーガードを雇って職員の安全を確保することは可能か」といった活発な議論が展開され、意欲的な受講者と同席したICRC職員・日赤職員による活気ある意見交換が行われました。
(写真左:グループワークを行う受講者)
 

 近年、武力紛争が激化するシリアでは、一般市民への被害が悪化の一途を辿っています。人道ニーズの増大に合わせ、ICRCは、全ての紛争当事者に対し、国際人道法(IHL)のルールと原理を遵守するよう呼びかけています。
  国際人道法(IHL)は国際社会の一員である誰もが知っておく必要があり、その普及は赤十字関係者の責務です。日本赤十字社大阪府支部では、今後も広く普及を進めていきます。

国際人道法とは・・・
 「武力紛争のもたらす不必要な犠牲や損害を防止すること」を目的に、敵対行為に参加しないすべての人を保護するための法律。武力紛争時に適用されるジュネーブ諸条約を中心とする条約、国際慣習法を総称した名称である。


 

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